西条酒蔵地区伝統的建造物群保存対策調査 中間報告会に参加してみました
東広島市が誇る西条酒蔵通り。その伝統的建造物についてこの度調査が始まった。
本日はその中間報告とのことでしたので、途中からではありますが参加してきました。
ちなみに伝統的建造物群保存地区は全国の98市町村に118地区存在します。
東広島市の西条酒蔵通りはまだ指定はされていません。
調査の目的など
・何がどれだけ、そのような状態で残っているのか?
・どのように守るべきか?
また、保存・活用にどのように繋げていくかが報告された。
特に「面」と「点」での保護という観点はなかったので、面白かった。
例えば東広島市には国や県、市などのの重要文化財があり、それらは個別に保存されている。これらは点だ。
しかし面で考えると西条酒蔵通りを中心とした伝統的建築物群があり、その文化的景観が街を形成しており、その保存は大変だ。そして面の調査は建築物を一つずつ調査していかねばならないようだ。
西国街道の宿場町として栄えた西条地区
JR西条駅周辺は江戸時代から宿場町として栄え、本陣は藩主の浅野家直営だったそうだ。きっと大規模だったのだろう。
そんな宿場町の真ん中を通る道が西国街道である。
昔の写真を見せて頂いたが、当時に宿場町周辺にしか家は無い。
その西国街道の宿場町を中心に細長く整った宅地が整備されている。
これが現在の西条酒蔵通りというわけだ。
ちなみに現在残っている酒蔵は明治や大正に建設されたものが多い。
特に西国街道から少し北側の所では大規模な酒蔵が多いのが特徴だ。
これは西国街道沿いには土地が余っていなかった事に起因するそうだ。
また南側の現在の西条朝日町周辺は田畑であり、明治以降に田畑を転用し区画整理され、現在の宅地へと開発されている。
そのため比較的新しい建物が多いそうだ。
今は中間報告なので、今後はさらに調査が進み、街の成り立ちがさらに詳しく分かるのだと思います。
次の報告が今から楽しみです。
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